食品添加物

食品添加物は「食品」ではない

食品と食品添加物の違いとは、何なのでしょうか?
食品も食品添加物も食べることができるのだから、同じものだと思っている人が多いと思います。
しかし、ちゃんと区別することができます。

 

食品とは、そのままで飲食が可能なもの、調理や加工をして飲食が可能になるものを言います。
食品添加物とは、食品を日持ちさせたり、加工する為に使われるもので、通常そのまま飲食しないものを
言います。
食品衛生法では、「食品の製造過程において、または食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、
混和、浸潤その他の方法によって使用するもの」と定義されています。

 

そもそも食品添加物は、いつ頃から使われているのでしょうか?
皆さんの身近にある食品の豆腐には、にがり(塩化マグネシウム)が使われています。
にがり(塩化マグネシウム)は、豆腐を固めるために必要不可欠な食品添加物です。
豆腐は、中国から日本に伝えられてから、約1000年以上経っていると考えられています。
それくらい食品添加物には、長い歴史があります。

 

現代社会では、あらゆる食品が市場に溢れ出しています。
数多くある食品から、あなたはどのような食品を選びますか?
色艶が良いもの、日持ちがするもの、安いもの・・・・。
私も当然、より経済的で美味しそうなものを選んでしまします。

 

食品添加物は、そのような消費者の要求に満たす為に使われるようになりました。
消費者の要求を満たせば満たすほど、その食品の需要は高まり、利益に繋がるからです。
私たち消費者の欲望が、食品添加物を繁栄させたなんて、切なく感じますね。

 

食品添加物には、合成添加物と天然添加物の二つがあります。
合成添加物とは、人間が化学技術を用いて合成された化学物質です。
原料に石油を使用しているものがあります。

 

天然添加物とは、自然にある動植物や鉱物から抽出した成分のことです。
天然添加物は、合成添加物の一部が、発がん性の疑いで使用禁止されてから使われるようになりました。
食品添加物の危険意識を緩和させるため、「天然」という魔法をかけようとしたのです。

 

天然添加物の方が、聞こえが良くて毒性はないと考えがちですが、そうでもありません。
なぜなら、自然の動植物から作られたというだけで、安全が確立されないまま、使用されているからです。
1995年に食品衛生法の改正で規制されるようになりましたが、完全に安全であると言えません。

 

食品には、食品添加物が使われていることを、常に念頭においておくことが大切です。
買い物をする時、食品の裏面を意識してください。
あなたが思っている以上に、食品添加物は使われています。

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