一括表示が認められている添加物
食品添加物の中には、複数を用いてはじめて効果を発揮するもがあります。
これらは、用途名で一括して表示することが認められています。
例えば、クエン酸。
これは、キャンディーやジャムに含まれているものですが、「クエン酸」と表示するのではなく、「酸味料」と表示します。
ぜひ、手元にある食品の裏面を見てみてください。
これだと自分が食べている食品に何が入っているのか分らなくて、不安になりますよね。
一括名が認められているのは、次の14項目です。
1.乳化剤
混ざりにくい液体同士(水と油など)を均一に混ぜ合わせるために使用します。
グリセリン脂肪酸エステルがありますが、ドレッシングがマーガリンに使用されています。
2.酸味料
食品に酸味を与えるために使用します。
クエン酸や乳酸などがあり、ジャムやキャンディーに使用されています。
3.調味料
食品にうまみを与えるために使用します。
もともと食品に含まれているものが多く、L-グルタミン酸ナトリウムやコハク酸などがあります。
お菓子やだしの素などに使用されています。
4.pH調整剤
食品のpHを適切な状態に調整するために使用されます。
乳酸、クエン酸などがあり、ジュースやドレッシングに使用されています。
また、他の食品添加物の能力を高める役割もします。
5.酵素
食品を製造するにあたり、幅広い用途で使用されています。
6.かんすい
ラーメンのしこしこした食感や色を与えるために使用します。
7.光沢剤
食品につやを与えるために使用します。
8.膨張剤
ケーキやパンを膨らませるために使用します。
代表的なものとして、重曹(炭酸ナトリウム)があります。
9.イーストフード
一般的に、パン酵母として知られています。
パンやお菓子を作るときに欠かせません。
10.ガムベース
チューイングガムのベースとして使用します。
11.チューイングガム軟化剤
チューイングガム独自の柔らかさを与えるために使用されます。
12.香料
食品に香りや香味を与えるために使用します。
天然香料と合成香料がありますが、これらを複数組み合わせて使用されます。
13.豆腐凝固剤
豆腐を作るときに使用されます。
塩化マグネシウムや硫酸カルシウムなどがあります。
14.苦味料
食品に苦味を与えるために使用されます。