天然添加物
皆さんは天然添加物と聞くと、「安全」と感じませんか?
自然の動植物や鉱物から作られた天然添加物は、一見安全と捉えがちです。
しかし、天然がつくとはいえ、安全とは言えません。
天然添加物とは、天然物(植物の花、野菜や魚介類)を原料として、抽出や粉砕した成分のことを言います。
天然資源を有効に利用することは、とても良いことだと思います。
しかし天然添加物の中には、長い歴史の間、人間に利用されていない資源を利用して作られたものが数多くあります。
それは、人に危害を及ぼす可能性が十分にあります。
天然添加物は大きく二つに分けることができます。
一つ目は、「食品から作られたもの」。
二つ目は、「食品以外から作られたもの」です。
一つ目の例としては、オレンジ色素です。これはダイダイの果実や果皮から作られています。
他にはカカオ色素、カニ色素、タマネギ色素などがあります。
これらは私たちが、日常食べている食品から作られているので、大量摂取しない限り、問題はないと考えられています。
ニンジンを包丁で切ったとき、ニンジンの色がまな板に付きますよね。
これは、ニンジンのカロチンという栄養成分ですが、これも色として利用されています。
私たちの身近にある野菜や生き物から、色が作られているなんてすごいですよね。
問題は、二つ目です。
二つ目の例としては、アルミニウムです。これは金属のアルミニウムですが、アルツハイマー病の原因として疑われています。
他にも、妊娠障害の可能性があるステビアや染色体異常を起こす疑いのあるコチニール色素などがあります。
食品とされていない金属や昆虫から、色が作られているなんて怖いですよね。
私はコチニール色素が、昆虫から作られていると知って以来、それを含む食品を買うのをやめました。
やはり、食品ではない昆虫を食べるのは、気持ちが悪いものです。
天然添加物は、厚生省が認可しているもので489品目あります。
しかし合成添加物のように、動物実験で安全性が確立されていないものが数多くあります。
「天然に存在するものから作ったものは安全である」という人間の先入観から、安全性を確立しないまま
認可されてしまったからです。
「天然だから大丈夫」と考えている人は、私の周りでも少なくありません。
その考えは捨て去るべきだと思います。
このような状況で自分自身を守るのは、やはり自分自身です。
安全性が確立していない天然添加物を含む食品を摂取するのは、できる限り控えるべきです。