表示が免除される添加物
食品添加物の中には、表示の免除が認められているものがあります。
食品に含まれている添加物が表示されていないなんて、恐ろしい話ですよね。
それは、次のような三つの要因で免除されています。
一つ目は、キャリーオーバーです。
キャリーオーバーとは、はじめから原料に含まれていますが、最終食品では、ほとんど効果を発揮しないことを言います。
例えば、パンの製造過程でバターを使用するとします。
バターには、乳化剤や香料などが入っていますが、この場合の表示は免除になるということです。
もし、これらも表示する義務があるのならば、食品の裏面表示は、食品添加物の名前で埋め尽くされていることでしょう。
二つ目は、栄養強化剤です。
栄養強化剤とは、ビタミン類やアミノ酸など、栄養を強化するために使用します。
三つ目は、加工助剤です。
加工助剤は、食品を製造するときには使用されていますが、完成食品となる前に除外されるものや食品成分に影響を与えない程度の量であるということです。
加工助剤には、製造用剤と殺菌料があります。
製造用剤とは、製造工程において、ろ過や中和などをするときに使用します。
塩酸やアンモニアなど、数多くの薬品が使用されています。
殺菌料とは、食品中の細菌やカビを殺して、食品の腐敗を防ぐものです。
次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素などがあり、毒性が強く危険です。
このように、実際使用しているにもかかわらず、表示が免除されている食品添加物は数多くあります。