食品添加物

OPP(オルトフェニールフェノール)

●物質名 OPP、OPP-Na
●用途名 防カビ剤

 

スーパーへ買い物に行ったとき、色とりどりの果物を目にしますね。
その中には、海外から輸入された果物が数多くあります。

 

OPP(オルトフェニルフェノール)は、アメリカから輸入される、かんきつ類の表面に塗布されています。
輸送の途中で、果物が腐敗して、駄目になってしまうのを防ぐためです。
かんきつ類以外での使用は認められていません。

 

OPPは、日本で農薬としての使用は禁止されていますが、食品添加物としての使用は認められています。
使用限度量は、1kgに対して0.010gです。

 

「農薬では使えないのに、食品添加物では許可されている」。とてもおかしな話ですよね。
日本では、毒性が高いことから、1969年にOPPの農薬使用を禁止しました。

 

しかしその一方で、輸出国のアメリカや輸入果物を扱う業者から、猛抗議を受けました。
アメリカでは、OPPの使用が認められていますし、OPPを使わないとカビによる腐敗を防ぐことができず、
多大な損害を被るからです。
輸入果物を扱う業者は、商売に大きな影響を受けます。
こうした圧力が原因で、日本政府はOPPを食品添加物として認めざる負えませんでした。

 

OPPの人体への影響は、発がん性の可能性が高いことです。
しかも、かんきつ類に塗布されたOPPは、果肉にも残留しています。

 

私たちはそんな果物を摂取し続けるとどうなるのでしょうか。
当然、がんになる可能性は高くなりますよね。

 

ラットを使用した毒性実験を東京都立衛生研究所が行いました。
OPPを1.25%含む混餌を投与させると、83%のラットに膀胱がんが発生しました。
またOPP-Naを2%経口投与させると、95%のラットに腎臓や膀胱がんを発生しました。

 

動物実験でこんなに高い確率で、がんが発生しているのです。
恐ろしいですよね。

 

一見、美味しそうに見える、数多くの果物。
私たちの生活において、海外の果物はとても身近になりましたね。
海外へ行かなくても、スーパーへ行けば、簡単に手に入るのです。

 

しかし、それを摂取すると同時に、あなたは体に害を及ぼす化学物質を摂取しているのです。
日本のかんきつ類には、OPPは使われていません。
私は、そういった国産のかんきつ類をお奨めします。

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