過酸化水素
●物質名 過酸化水素
●用途名 漂白剤
過酸化水素は、かずのこに使用されている漂白剤です。
かずのこ以外の食品には、使用されていません。
皆さんは、オキシドールという消毒液を見たことはありませんか?
オキシドールは、3%の過酸化水素水で殺菌能力が高く、傷の殺菌、消毒に使用されています。
殺菌能力の高い化学物質が、かずのこに使用されていることを、あなたはどう思いますか?
そんな物質が体内に入ると、当然、人間にも害を及ぼします。
人体への影響は、発がん性があることです。
これは、マウスを使用した毒性実験で証明されています。
人体に悪影響を及ぼすことが分かっているのに、なぜ未だに使用されているのでしょうか。
おかしな話ですよね。
これは、食品加工業者が大きく影響しています。
過酸化水素は、発がん性が発見されるまで、様々な食品に使用されていました。
身近な食品としては、ちくわやかまぼこなどの練り製品、うどんやそばなどです。
そして、発がん性が証明され、使用の規制がされました。
しかし、かずのこを加工する業者は、猛反対をしました。
なぜなら、かずのこの漂白は、過酸化水素以外では不可能だったからです。
そこで、特別に「最終食品の完成前に分解または除去すること」という規制を設定し、使用の許可を出しました。
しかし、事実上、過酸化水素の残存量の検査は難しく、あいまいな部分があります。
というのは、過酸化水素の量を検査したとき、過酸化脂質(脂質が酸化されてできたもの)まで、過酸化水素として検出されてしまうからです。
また、かずのこに付着している過酸化水素は、カタラーゼという酵素で分解します。
しかし、その効力も完全なものとは、言い切れません。
このような状況で、かずのこは安全な食品とは、言いがたいですね。
ちなみに、このとき過酸化水素は、製造工程中に使用される加工助剤です。
加工助剤は、表示免除になりますので、食品の裏面表示には記載されません。
残存しているかもしれない発がん性物質が、記載されていないのです。
とても恐ろしい話ですね。
お正月に食べるかずのこ。おめでたい食品として市場に並んでいますが、実はこんな恐ろしい裏面があったのです。