ソルビン酸
●物質名 ソルビン酸
●用途名 保存料
ソルビン酸は、ハムやソーセージなどの食肉加工製品や漬物に含まれ、保存料の中で一番多用されています。
殺菌効果はありませんが、食品の腐敗の原因となるカビや細菌の発育を抑制して、食品の品質を維持するために使用します。
これも安息香酸と同様に、酸性になるほど効果を発揮し、アルカリ性に近づくにつれて効果は弱くなります。
ソルビン酸もADI(1日許容摂取量)と使用限度が定められています。
使用限度は原料1kgに対して0.050〜3.0gで、ADIは、1日体重1kgに対して25mg程です。
ちなみに人間に対しての致死量は、約500gです。
ソルビン酸は、呼吸や排泄物として体外に排泄されるので、実際1日の摂取量は、ADIの約2.9%程であるといわれています。
人体の影響としては、肝臓、腎臓障害や発育障害などの可能性があります。
ソルビン酸を摂取しても、ほとんどは体外に出されるわけですが、人体に悪影響を及ぼす可能性は否定できません。
これも大量に摂取するのは控えたほうが良いと考えられます。