L-システィン塩酸塩
● 物質名 L-システィン塩酸塩
●用途名 酸化防止
主にパン、天然果汁の酸化防止、品質改良剤として使われています。
シスチンと呼ばれるアミノ酸を多く含むたんぱく質を原料として作られています。
一昔前は、このL−システィン塩酸塩を作るのに加水分解、中和、還元など沢山の
方法を経て作られていたが、今は、合成法や酵素法というやり方で作られています。
酵素法についてはカルボン酸に菌体を作用させることによって得られています。
簡略名は、システィン、システィン塩酸塩と呼ばれています。
人への影響ですがシスティンというのはアミノ酸の中では珍しく毒性を持ち
あわせています。ねずみに食べさせると半数は死亡するという結果が得られてもいます。
そして、そのシスティンよりもさらにL−システィン塩酸塩は危険度が高いと
もいわれています。簡略名でシスティンとも呼ばれていると書きましたが危険度が
当のシスティンよりも高いときていればやはり明確に区別するべきですよね。