タマネギ色素
●物質名 タマネギ色素
●用途名 着色料
タマネギ色素は黄色に着色するために使われる着色料です。
ユリ科タマネギのりん茎から、加熱した水、エチルアルコール
溶液で抽出して作られています。
その他の方法としては、加熱弱アルカリ性水溶液で抽出、中和
をして作られる方法もあります。
タマネギとはユリ科の多年草です。しかし、園芸で扱われる場合
は1年草または2年草として分類されています。
日本では戦前、葱頭という和名が正式な和名とされていました。
食用の場合主に鱗茎を使いますが、強い辛味、香味があることが
特徴です。
主色素はクエルセチンといいます。
簡略名はフラボノイド、フラボノイド色素、野菜色素といわれて
います。
人への影響・危険性ですが、ねずみを使った動物実験において、
マウス1s当たり2g以上の投与でその半数が死亡するという確認
が取れています。
また、えさにタマネギ色素を0.3〜0.5%含ませ90日間投与した
場合、毒性は見られませんでした。その他、突然変異性試験、
マウス小核試験でも陰性を示しています。このことから総合的に
見ても人への危険性は低い添加物だと思われます。