ベニバナ黄色素
●物質名 ベニバナ黄色素
●用途名 着色料
ベニバナ黄色素は主に、無糖レモン、ヨーグルト、乳酸飲料、ガム、
菓子類、麺類などを黄色に着色する目的で使われています。
キク科ベニバナの花から、水で抽出して作られています。
キク科ベニバナとは別名末摘花という名前をもつ植物です。日本では
昔山形県で栽培が盛んでしたが、今では中国産や、化学染料に押され
観光のために少量栽培されているだけという現状になっているようです。
主色素はサフラーイエロー類です。
別名、カーサマス黄色素、簡略名は、フラボノイド、フラボノイド色素、
紅花黄、紅花色素といいます。
人への影響・危険性については、ねずみを使った動物実験において、ねずみ
1kgあたり5.0gを投与したが、死亡例は見られず、一般状態や解剖でも
異常は見られないという報告がされています。
突然変異試験では陽性、DNA修復試験染色体異常試験、マウス小核試験では
いずれも陰性の結果が得られたという報告がされています。
それらを総合的に見て危険性はさほど高くないといえるでしょう。