パーム油カロテン
●物質名 パーム油カロテン
●用途名 着色料
パーム油カロテンは、黄色や橙色に着色するために使われています。
ヤシ科アブラヤシの果実から作られるパーム油を基に、シリカゲルで
吸着、ヘキサンで、分離して作られています。
その他の方法としては、パーム油の不けん化物から、加熱メチルアル
コール溶液で分別して作られる方法があります。
アブラヤシはヤシ科アブラヤシ属に分類される植物です。
アンゴラやガンビア周辺の西アフリカを原産とするものと、中南米の
熱帯地域原産のものの2種があることが知られています。
主成分はカロテンです。
別名はパーム油カロチン、抽出カロチン、抽出カロテンといいます。
簡略名は、カロチノイド、カロチノイド色素、カロチン、カロチン色素、
カロテノイド、カロテノイド色素、カロテン、カロテン色素といいます。
人への影響・危険性ですが、突然変異性試験、染色体異常試験、マウス
小核試験を行ったところいずれも陰性という結果が報告されています。
この着色料の危険性は高くないといえるでしょう。